かーずSP

今日の二冊:『ガーリッシュ ナンバー3』コミックス、小説版(著:堂本裕貴、渡航)の感想

ガーリッシュ ナンバー3
小説 ガーリッシュ ナンバー3

堂本裕貴@りぶねす7巻発売中(@domoto64)さん | Twitter
渡航(@watariwataru)さん | Twitter

アニメの『ガーリッシュナンバー』も去年の10月新番組だから、もう一年か、早いわー時間の流れ。
そんな時に7月の積読にようやく手を付けたマン。久々にちーさまたちに再会できたみたいで楽しく読めた。
これはアニメの前日譚で、千歳が受かって、八重が役を取れなかった別の作品の話。二人の友情がギクシャクしてしまったものの、千歳特有の雑な豪快さで関係修復。八重も、彼女「らしい」振る舞いで千歳が勇気をもらう〆が、アニメの序盤に結びつくんだなあとしみじみ。『りぶねす』の堂本裕貴先生の絵の可愛らしさが個人的にツボってることもあって読みがいがあった。

小説は『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の渡航先生。これまぎらわしいんですが、小説2巻までを、コミック版が3巻まで漫画化。小説の3巻は、外伝としていろんなキャラの一人称で舞台裏を描く。

傑出なのが、柴崎万葉と苑生百花による一人称語り。「あの時、このキャラは何を考えているんだろう」アニメを見ていると、スポットを浴びている主人公以外の心象が気になることが多いんですが、まさにその欲求を満たしてくれた!
万葉のキャラ売りされている今の自分に憤慨しつつも、抵抗できないもどかしい葛藤。それをガチャ廃人でストレス解消してる風なのも吹いた。百花の、千歳に対する気持ちもここで明らかに! 薄々わかってたけど、やっぱりね! デビュー当時からの万葉との関係も描かれていて、アニメのいい副読本になってる。
後輩の七海編もハイパーポジティブ少女っぷりが一人称で書かれていて愉快な反面、爆死アニメのラノベ原作者編は心中が悲痛すぎて…乾いた笑いしか出ないわこんなん!
ようやく自分の中でガーリッシュナンバーというお祭りがフィナーレを迎えたようで、いい作品に巡り会えたなあ。

で、ようやく『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12』も19日発売! 渡航独特のクセのある文体を立て続けに楽しめる喜び!

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