★【コラム】「パソコンとマウスをつなぐ有線ケーブルが、ヒロインと自分を結ぶ運命の赤い糸だった」 若木民喜”16bitセンセーション”発売インタビュー前編 : アキバBlog
僕が引き出した大きなスクープとしては、『神のみぞ知るセカイ』の第一話が、『同級生』田中美沙のオマージュだったってことですw 高原歩美ってそういうこと!?みたいな。https://t.co/8MFh2PBOeI
後編も近々公開されます。
「16bitセンセーション」電子版は14日0時配信!https://t.co/IFwOX06grp— karzusp (@karzusp) September 13, 2020
若木民喜先生にインタビューしました!
Twitterでもつぶやいたとおり、いきなり衝撃だったのが、『神のみぞ知るセカイ』の第一話→『同級生』田中美沙シナリオが下地にあったってことです。
確かに美沙シナリオは、親友と恋愛の板挟みになる、ベッタベタのベタなシナリオ。
だけど恋愛劇における基本だし、そこを汲み取りつつも、ラストを変えたという「神のみ」1話目は、意欲的、挑戦的な始まりと言えるものでした。
その第一話はこちらから、試し読み出来ます。
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インタビューの話に戻ると、ソフ倫の設立と『同級生』が同じ年だったことが、業界の方向性を決めた話など、濃い話が満載。
美少女ゲームの潮流が2つに分かれていった着眼点にも感心しました。
確かに振り返ってみれば、あそこがエロゲー文化の興隆、その起点になっていったと感じます。
「16bitセンセーション 1」のコラムには、そんな若木先生のクレバーな分析が存分に溢れているんですよ。
16bitセンセーション 1 私とみんなが作った美少女ゲーム (角川書店単行本)
¥1,012
1992年、エロゲーメーカーでアルバイトを始めた大学生・上原メイ子。絵が得意な彼女はグラフィッカーに就任するも、18禁イラストを描いたことがなく……!? 彼女はエロゲーを完成させることができるのか!?
そして後半の記事もアップされました。
★【コラム】「ネット黎明期のテキスト文化が、美少女ゲームにドンピシャにハマった90年代」若木民喜“16bitセンセーション”発売インタビュー後編 : アキバBlog
若木民喜先生にインタビュー、後編もアップされました。https://t.co/iGdEKJItfb
『クローンドール 課外授業』をこんなに熱く語る記事は、もう世の中に金輪際出てこないと思いますので貴重です。ネット黎明期のテキストサイト文化、SS文化に触れてるのもディープ。エヴァや葉鍵系のSS流行ったよね
— karzusp (@karzusp) September 14, 2020
記事の後半は『YU-NO』、インターネット黎明期、『デッド オア アライブ』など。
「剣乃ゆきひろ作品はオタクが最高にイキれる」って表現が、もう大笑い。
『YU-NO』はDOSゲーの最高到達点と呼ぶべき、歴史に刻まれる名作です。そのどこが凄かったのかを語っていただきました。
一方『クローンドール 課外授業』は佳作で、バカ売れしたわけじゃないんです。
もうGoogle検索でもほとんど出てこなくて、Amazonと駿河屋の書影くらいで……。
内容とスクショが、個人サイトでかろうじて残ってました。
今回のインタビュー、「クローンドール 課外授業」にしろ、WINTERS、裸足少女にしろ、全然解説を入れてない不親切仕様。
エロゲーに興味ない人にはさっぱりですねw
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後編の記事で、もっとも知見を得て膝ポンしたのが「ネット黎明期のテキスト文化が、エロゲー文化に強い影響を与えた」の項目。
もう、すべてが腑に落ちました。
若木先生のブログ解説を読んでいただきたいんですけど、
★:: 9/12:16bitセンセーション単行本第1巻が発売されます | HoneyDipped ::
美少女ゲームが、なぜ大いなる人気を博し、Keyの「AIR」発売ではWINDOWS発売レベルの祭りが発生するほどのムーブメントを築いたのか。
当時のエロゲー大流行には、回線の遅かったネット文化が深く関わってたという分析力には目からウロコ。
そんなエロゲーの文脈を、「16bitセンセーション1巻」で体感して欲しい。
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ここからは余談。
ねとらぼさんにて取材した、「畑健二郎×若木民喜のスペシャル対談」と時期が被っているんですけど、勿論これは偶然ですw
全く別のルートからインタビューのお話が進んで、「あら、またかーずさんなの?」って若木先生が驚いた一幕があったり。
★『ハヤテ』『神のみ』人気ラブコメ作家が挑戦する「結婚漫画」 少年たちに伝えたい「ハッピーエンドの続き」(前編) (1/3) – ねとらぼ
★「本当は孤独ってめちゃくちゃ楽しい」 『ハヤテ』『神のみ』作者がそれでも「結婚漫画」を描く理由(後編) (1/3) – ねとらぼ
この記事で読者から強い反応があったのが、前編2ページ目のTwitterラブコメ・現代ラブコメ論(起・承・承・承)でした。
この対談で出てくる、
この部分にフォーカスしたのが、今回のアキバblogさんでのインタビューにも繋がっています。
「90年代美少女ゲーム」と「結婚」。全く別のテーマで、同じ作者に伺えたことで、若木民喜先生を深く掘ることができたんじゃないかなってライター冥利に尽きる、2つの取材でした。
¥605
『神のみぞ知るセカイ』若木民喜待望の最新作、テーマは<結婚>!ほとんどしゃべったこともない二人が、たったの365日後に結婚することに!? 猫好きメガネ男子と地図マニアの無愛想女子の、令和の結婚コメディー、第1集!